ネットワークスペシャリスト に合格した話
2021年4月にネットワークスペシャリスト(以下ネスぺ)の試験があり、無事一発で合格しました。
午後IIギリギリでしたが、何とかなって良かったです。
応用情報の時の記事(こちら)のように、今後受ける人の参考になればいいかなと思い、何をしてきたかなどを書いていきます。
ネットワークスペシャリストとは
IPAが主催する国家資格の一つです。名前の通りネットワークの専門性を問われる試験です。IPAが主催する試験には難易度が4段階あり、ネスペはレベル4の最高難易度です。合格率は10%程度であることからも最高難易度と言えると思います。
ちなみに、ITパスポートがレベル1,基本情報がレベル2,応用情報がレベル3です。
ネスペの試験は午前I,午前II,午後I,午後IIの区分があり、すべての試験で60%以上の点数を取らなければいけません。なお、午前Iは応用情報を取得して2年以内なら免除されるため、僕は免除扱いでした。
午前は二つともマークシートで、
午前Iは情報基礎知識(ネットワーク以外も含む)
午前IIはネットワーク基礎知識
です。時間はそれぞれ50分,40分です。
午後は二つとも完全に筆記試験で、
午後I午後IIともに、長文を読んで自分の回答を記述します。選択問題でもないため用語はもちろん覚えておかなければなりませんし、論述に慣れていないといけません。時間はそれぞれ90分,120分です。
是非一回過去問を覗いてみてください。初めて見ると、あまりの長文とわけわからん論述で目が回ると思います。
今までの経験
自分でCiscoのルータやはんぺん(AP)を買っておうちネットワークを簡単に作ったりしていました。NAPTやDHCPなど、応用情報でもやるので基礎的な知識はありましたがそこまで専門性があるわけではありませんでした。ただし、CiscoルータでVLAN切ってDHCPサーバの構築をしていたことによって、午後IIの一番最後の論述問題に答えることができました。この問題はこの経験がないと解けてはいなかったので、自分でおうちネットワークを構築してみるとすごい勉強になると思います。
やったこと
1. マスタリングTCP/IP
12月下旬~1月にかけて読みました。
このような座学的なネットワークの勉強をしたことがなかったので、まずは基礎知識から入れていきました。めちゃくちゃ良書で、ネットワーク系じゃない人でも読むといいと思います。誕生日プレゼントに友人から頂きました、圧倒的感謝。
2. ネスぺの基礎力
2月の一か月間これを使いました。
ここでネスぺを意識した勉強を始めます。
とても良い本で、ネスペに必要な論述力も鍛えられます。ただし、最初にマスタリングTCP/IPを読んでおかないとついていけないと思うので、ゼロからこの本に手を出すのはお勧めしません。
3. ネットワークスペシャリスト 「専門知識+午後問題」の重点対策
3-4月はずっとこの本をやっていました。
知識を入れるページ+問題ページで構成されていて、問題量もかなり豊富です。
Amazonでの評価が低いですが、個人的には☆4です。
知識ページは情報が多いために説明がちょっと大雑把かなと思いました。ただし、おそらくこれが普通の説明量で、上記のネスぺの基礎力がめちゃくちゃ丁寧だったのだと思います。
1週目はすべてのページに取り組み、2週目は問題を解くだけというのをやりました。
4. ネスぺ26 道
4月の仕上げとして取り組みました。
平成26年の問題という、あえて古いものを選びました。理由は、上記の重点対策が過去問ベースの問題集であるため、解いたことのない過去問を解きたかったからです。
この本はネスぺの基礎力と同じ作者で、過去問のめちゃくちゃ詳しい解説がこの本には載っています。
5. 午前問題対策
やはり応用情報でもおなじみのこのページで過去問を解きました。
ただしあまりやらなかったので午前問題の点数はそこまでよくなかったです。
ただ、個人的には午前問題対策はやらなくていいと思っています。
午後問題の対策をやっていればいやでも午前IIの知識がつくからです。
勉強の仕方や勉強時間
勉強時間は、マスタリングTCP/IPを読み始めたところからカウントするとおよそ70-80時間程度です。特に重点対策問題集は44時間くらい取り組みました。
3月は大学の図書館に通って勉強をしました。
また、ネスぺと同時にTOEICの受験を控えていたのでTOEICの勉強も同時並行でやっていました。TOEICも目標点数を大幅に超える結果だったので良かったです。
まとめ
結局興味がある分野だったので吸収が我ながら早かったのかもしれません。
資格は時間を持て余してる大学生のうちにとっておけ~~っていう考えなので、無事合格できてよかったです。
何か質問等があればコメント欄にお願いします。